
- 本堂
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妙顕寺において、本堂は本尊を祀る最も大切な建物です。現在の本堂は2度の焼失を経て、享保 9年(1724 )24世日弘の代に建立されたもので、横 12.5メートルx 奥行 11メートル、内部は約70畳の広さを有します。
本堂中央の須弥壇には、御本尊がお祀りされています。日蓮宗の御本尊はお釈迦様です。当山の本尊勧請形式は「一塔両尊」と呼ばれ、中央に「南無妙法蓮華経」と書かれた宝塔、その向って左側にお釈迦様、右側に多宝如来がお祀りされています。その周りには、菩薩、声聞、縁覚などのお釈迦様のお弟子方、持国天、広目天、毘沙門天、増長天の四天王、また不動明王、愛染明王などが祀られています。
これは日蓮聖人が書かれた大曼荼羅を仏像で具現化したもので、お釈迦様がすべての生きとし生けるものを仏の世界に導こうとする慈悲の世界を表しています。